タリンの旧市街は、北ヨーロッパで最もきれいに保存されている中世時代からの街として知られています。13〜14世紀にできたこの旧市街は、ユネスコ世界遺産にも登録されています。石畳のストリート、中世の教会、商人や職人の家など可愛らしい建造物が多く、おとぎ話に出てきそうな場所です。
これから、タリンの旧市街で楽しめることを紹介します。
- ビル・ゲート
旧市街のメインエントランスには、ビル・ゲートの名で知られる2つの美しい塔があります。ビル(Viru)は、エストニアの東という意味があり、名前どおりそちらの方向に向いてメインエントランスのゲートが開かれています。
このゲートは14世紀に建てられ、当時はタリンの防衛体制の1つとして使用されていました。防衛のために合計45の塔が建てられましたが、中でもビル・ゲートが最も良い状態で保存されています。
現在、タリン旧市街の塔やゲートは、この中世から残る街の顔として出入り口となっています。古代と現在が混在し、美しい街を歩くと古代にタイムスリップしたような感覚に陥り、また、そこからどのように街が発展していったかがよく分かります。ビル・ゲートの外には、キッシング・ヒルと呼ばれる美しい公園に隣接して、きれいな花が飾られたフラワーマーケットが置かれています。ここはタリンで有名な街の目印で、周辺にはレストラン、土産屋や可愛らしいカフェがたくさん並んでいます。絵に描いたようなこの場所を抜けると、市庁舎市場にたどり着くことができます。
街の鼓動が感じられる場所を訪れたい場合は、ぜひここに行ってみてください。
2.市庁舎市場
市庁舎広場は、昔は市場があり街の中心のでもありました。旧市街の中心部でもあるこの広場には、カラフルな建物、カフェやレストランが立ち並んでいますが、中でもゴシック調の背の高い市庁舎が最も重要です。ヨーロッパで最も古い、1422年から稼働している薬局もここにあるんですよ。
市庁舎で祝うクリスマスの歴史は1441年まで遡りますが、当時ヨーロッパで初めてクリスマスツリーが飾られました。毎年12月から1月にかけて、市庁舎にある大きなクリスマスツリーの周りでクリスマスマーケットが開催され、何千人もの人が訪れます。2019年、タリンのクリスマスマーケットは、ヨーロッパの中で最も多くの人を集めました。
ここの素晴らしい建造物、鮮やかな色や活気は、訪れた人の心を掴み、もう一度来たいと思わせます。歴史が特別好きという訳ではなかったとしても、一度訪れると大好きな場所になること間違いなしです。
3. フリーダムスクエア
ソビエト連邦時代、ここは勝利の広場として有名でした。フリーダムスクエアは、1918年から1920年にかけて異文化への反発から起こった激戦を経た、エストニアの独立を記念してつくられました。現在この広場は、エストニアが独立した時と同じように、パレードなどのイベントが行われていますが、ソビエト連邦時代は忘れられてきています。2009年には改装工事がなされ、より美しくきれいになりました。
近年フリーダムスクエアは、国の象徴であり、誇りの場所となっています。広々としたスペースがあり、ある一角には美しいセント・ジョンズ教会があり、また別の一角には自由を象徴する記念碑が建てられています。そしてたくさんの場所に置かれたベンチに座って休憩したり、数多くある現代的なカフェやアートギャラリーを周って楽しんだりすることもできますよ。また、北西の角(旧市街のもう1つの出入り口)には、かつては重要だとされていたハルジュゲートの土台や階段を飾るために、ガラスのパネルが置かれています。
4. コフトウッツァ展望台
この素敵な展望台は、アレクサンドル・ネフスキー大聖堂近く、タリン旧市街のトームペア・ヒルを東に登ったところにあります。フリーダムスクエアから10分〜15分ほど歩き、少し坂道を上がると、この場所にたどり着きます。コフトウッツァ展望台からは、他とは比べものにならないほど美しいタリンの地平線や中世の街並みを一望できます。また、何世紀も前からある、タリンの魅力的な屋上や塔を見渡すこともできますよ。
さらに、道の端を歩くのが好きで、カメラを向けるとモデルのようにポーズをとってくれる、スティーブンというカモメのことも探してみてくださいね。