ブカレスト コントラストと多様性

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ブカレスト市はヨーロッパで最も貧しい国ルーマニアの首都。
ルーマニアはEU加盟国ですが、ユーロ圏でもシェンゲン圏でもないので旅行には特定のビザが必要な場合があります。(日本からは不要です)

この国は、長年、社会主義政権下だったことから抜け出せず苦労しています。
しかし、この国について知りたいならば、物価が安くて歴史が興味深いので、旅行したいという気持ちは一層強くなるでしょう。

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東欧のパリに建設されたビクトリー広場

街の一等地にある広場が、美しくモダンなブカレストらしい場所です。
樹木が茂った広い大通りと美しい公園があり、政府の宮殿と2つの大きな博物館、そして大通りのつきあたりに凱旋門があります。

ブカレストで最高の博物館は、政府の宮殿の右側にある自然史博物館でしょう。占領時代の歴史を伝える大きな博物館で、この博物館を市内ツアーの目玉にする情報や記事がたくさんあります。

政府の宮殿を左側に曲がると、この都市の大きな問題の1つである社会的不平等に直面します。立派な地域に隠れている狭い地域は、ピアツァ・ビクトリエイの近代的な大きな建物とは対照的です。

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小さな裁判所と教会

ルーマニア文化の中で最も有名な人物がヴラド・ツェペス、別名ヴラド伯爵であることは間違いありません。バンパイア伝説のルーツとして世界的に知られているブカレストでは、彼が残した宮廷を訪れることができます。

本格的に「バンパイア」体験をしたい方には少し物足りないかもしれませんが、この宮廷ではこの人物の歴史が観賞できます。そして、ここはヨーロッパの大都市の多くがうらやむほどの素晴らしい場所で、通りにはたくさんのバーや歓楽街が軒を連ねています。

また、そこから遠くないところにルーマニア歴史博物館があります。ここには、ローマ帝国の時代から保存されている巨大な記念碑であるハドリアヌスの柱があります。

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ハドリアヌスの柱は、ローマの戦争の歴史を物語っている
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ルーマニア議会は独裁者チャウシェスクによって建てられた

川を渡ると、街の真ん中にある巨大なルーマニア国会議事堂にきます。アメリカのペンタゴンに次ぐ世界第2位の公共建築物の前方には、社会主義政権時代からの建築物があります。そして、精巧でシンプルな建物が立ち並ぶ大きな通りがあります。

この国会議事堂は非常に有名ですが、美しい記念建造物とは言えません。訪れたい美しいスポットがある街の中心部にあり、独裁政権の一面とは対照的です。

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カルーセル書店

訪れたいスポットの1つは、大学のすぐ近くのカルーセル書店です。小さな場所ですが、とても美しい、街の真ん中にある宝石のような書店で、アルゼンチンのブエノスアイレスにある有名な書店に似ています。

ブカレストの街には公園や公共の遊歩道がたくさんあります。たくさんの樹木が茂っていて静かで、にぎやかな大都市にいることを忘れます。

ただし、夜間は注意して歩くようにしてください。街には激しい社会的な差別がありますが安全で静かなので、強盗が問題なのではありません。公園で問題なのは、街を歩き回る捨て犬の群れです。

この捨て犬は1980年代、1990年代に捨てられた犬の子で、この犬に襲われたという報告があります。現在、政府がこの捨て犬を市の郊外にある収容施設に捕獲しているため少なくなっていますが、注意した方が良いでしょう。

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ブカレストの凱旋門

この街は2、3日の旅行には最適でしょう。いい歓楽街があり、多くのアトラクションがありますよ。

歴史が好きな人にとって、ここはローマの支配時代と建国からの時代との社会的なコントラストに満ちた都市です。

格安で美しい都市を訪れたい人にとって、ブカレストにはヨーロッパの首都で見たいものすべてがあり、近隣諸国の人々と何世紀にもわたり文化交流してきたことによる多様で素晴らしく美味しい料理があるので完璧な旅行です。それに、とても安い費用で旅行できます。

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