マルティニーはスイスの内陸部にひっそりと隠れた都市で、たった数時間で歩けるこの街には2,000年かけて作られた歴史を感じるスポットが多くあります。小さなスペースの中に古代、中世、現代が混在しているこの街では他であまり見ることのできない、忘れられない体験ができるでしょう。
ローマ時代の遺跡

マルティニーはケルト人によって建国されましたが、紀元前57年にユリウス・シーザーに征服されてから重要な都市となり、オクトゥルスと呼ばれるアルプス地方の主要都市となりました。ここから街は発展し、現在でもその栄光の時代の名残を見ることができます。
街に到着するとすぐ、ローマ時代の円形劇場があり、ここ現在でもイベントが開催されています。歩いて10分ほどのところには、ローマ時代の公会広場だった遺跡があり、現在は市内のスポーツジムに統合されています。
そして、見逃せないポイントのひとつがローマ風呂。遺跡の状態は非常に良い状態で保存されており、街の銭湯に使われていた部屋を詳しく見ることができるほか、この地を征服したことを語ったユリウス・シーザーの手紙を読むことができるなど、壮大な時間の流れを感じることができます。
さらに、古代ローマのミトラ神殿や貴族の別荘などを見ることができ、当時の貧困層と富裕層の建物の違いを知ることもできます。
古代ローマから中世へ

街の中で目にひくのは、丘の上にある城の大きな塔です。この塔の姿は、地元の人だけでなく観光客にも人気で、街そのものの重要なポイントとなっています。
オクトドゥルスは、その名の通り、5世紀にブルゴーニュ人によって占領され、キリスト教の拡大のためのシンボルにもなりました。マルティニーにいるときには、近くのサン=モーリスの街に行って、アガウネ修道院を訪れるのがお勧めです。
ピエール・ジアナダ財団

ピエール・ジアナダ財団もあり、発掘された神殿のような遺跡に公園や美術館などの複合施設があり、輝かしい過去と街の文化的ルーツが融合しています。ここでは、様々な楽しみ方ができます。春にはとても美しい屋外公園に加えて、とても興味深い自動車博物館があります。
ここでは、旬の芸術家による様々な展示や、オペラのコンサートや演劇を見ることができます。この街に独特の文化的な空気を与えてくれる、洗練された文化的複合施設として親しまれています。
洗練された文化的な街、マルティニーを訪れよう
もしも文化的なツアーが好きなら、この小さな町はとてもおすすめです。また、ここはセントベルナール犬の産地でもあり、犬の博物館もあります。
スイスの主要都市や、北イタリアから近く、一日で街の中をまわることができるので、ぜひ近隣へ旅行の際は訪れてみてください!