バンコクには数百もの寺院があり、休暇でこの街を訪れた人は必ずそのいくつかへは足を運びます。これらの寺院やワットは、バンコクならではのものであり、街の歴史や文化に触れることができます。金色のブッダ像や色とりどりの陶器は写真映えもしますよ!
もし観光者の人混みを避けたい場合は、朝早くに寺院を訪れることをおすすめします。人混みの代わりに、仕事に向かうサフラン色のローブを着た僧侶が見られます。
寺院を訪れる前に気をつけてほしいことは、寺院は神聖な場所であるのでその場に適した服装で向かうことです。半袖シャツやノースリーブシャツは他の場所を訪れる時にとっておきましょう。もし着て行くと、入場を断られる場合があります。
バンコクで最も有名な寺院ワット・アルン

バンコクの寺院に大スターがいたとしたら、それは間違いなくワット・アルンです。チャオプラヤー川の西岸に位置し、そのフラプランと呼ばれるカラフルな塔は、街の景色の一部となっています。このカラフルな塔を近くでよく見ると、中国の陶磁器の欠片が使われていることが分かります。
地元ではワット・チェンの名で知られているこの象徴的な寺院の歴史は、17世紀にまで遡ります。ラーマ2世が統治していた時代に建設が始まり、ラーマ3世の頃に出来上がりました。また、この寺院は、池、神社や他の建物と一緒に1つの広い敷地内に置かれています。そして、ここから見える夕日の美しさから、暁の寺とも呼ばれています。
ブッダが横になっている寺院ワット・ポー

ワット・プラチェートゥポンの名でも知られるワット・ポーは、タイ(Thailand)バンコクにある多くの寺院の中でも非常に人気があります。見どころはやはり横になっている金色のブッダ像です。長さ46m(151フィート)、高さ15m(49フィート)もの大きさの像は非常に印象的です。
また、像の足も素晴らしいもので、4m(13フィート)にも及ぶ足には、真珠が埋め込まれています。
横になっているブッダだけではなく、ワット・ポーには他にも見どころがたくさんあります。400もの金色のブッダ像が保管された教会もあります。また、中庭に行くと、陶器の花で飾られた仏舎利塔や、かつては船の底荷として使用されていた中国の像を見ることができます。
そして歩き周って疲れた体を癒やすため、ワット・ポーでは、伝統的な薬として有名なタイ式マッサージの予約も可能です。
バンコクで最も神聖な寺院ワット・プラケオ

王宮(Grand Palace)の敷地内にあるワット・プラケオは、バンコクで最も訪れる人の多い寺院です。
ここで最も特徴的なのがエメラルドのブッダで、1つの翡翠から作られており、非常に高く評価を受けている像です。チェンライから来たこの像は、ある時大きな雷被害を受けた際に見つけられました。
ワット・プラケオはプラシー・ラッタナーの家でもあり、金色の大きな優しい人(chedi)としてタイの通貨に描かれています。ギャラリーに並ぶ複雑な壁画も素晴らしいもので、約2km(1.2マイル)にも及びます。ブッダの生涯や、インドの叙事詩ラーマーヤナを元にしたタイのラーマキエンがそこには描かれています。
18金のブッダが置かれるワット・トライミット

もしバンコクの中華街を訪れる場合には、ぜひこのワット・トライミットへも足を運んでください。他の寺院と同じで、建物はもちろん美しいのですが、最も目立つのが、中に飾られた大きなブッダの像です。5トンもの重さがあるこよ像は、18カラットの金でできており、金のブッダとしては世界一の大きさを誇っています。
つくられたのは13世紀まで遡りますが、実際に価値を見出されたのは1950年代に入ってからでした。もともとは漆喰で塗られており、何世紀もの間誰もその下に金が隠れているとは想像もしていませんでした。像を運んでいる最中に、誤って落としてしまうまでは。
この建物の3階では、それらの金のブッダの歴史が学べる博物館が併設されています。2階では3Dの展示やプレゼンテーションが行われています。何世紀にも渡る、バンコクでの中国商人についても知ることができますよ。
巨大なブッダが置かれるワット・イントラウィハーン
ワット・イントラウィハーン (by Milei.vencel, Wikipedia) ワット・イントラウィハーンに置かれるブッダの巨大な足 (by Hdamm, Wikipedia)
もう1つ見てほしい巨大なブッダがワット・イントラウィハーンにあります。プラナコーン地区の中で、32m(105フィート)もの高さの像がそびえ立っているのが目立ちます。24カラットもの金とガラスモザイクで覆われており、どこをとっても荘厳な光景です。
ルアン・トーと呼ばれるこの像の建設はラーマ4世の統治時代であった19世紀半ばに開始され、完成までに60年以上の年月を要しました。アユタヤ朝の終わりに追加してつくられた礼拝堂には、壁画、仏像や金のシャッターがあります。
寺院の中を探検して周ると、興味深い特徴が見つけられるかと思います。例えば、ルアン・ポー・トーというまるで生きているかのようにリアルな像が床の間に隠れています。また、この巨大なブッダを支えている階段を登ることも可能です。この階段は、ブッダの肩まで続いており、そこからは景色を楽しむこともできます。
バンコクで最も美しい寺院の1つワット・ベンチャマボーピット

カラーラ地方のイタリア産大理石が使用されたワット・ベンチャマボーピットは、バンコクで最も美しく輝く寺院の1つです。正真正銘の大理石でできたこの寺院は、ドゥシット地区のチットラダー宮殿の近くにあります。
ここの主要部オーディネーションホールやウボーソットは、ヨーロッパの新古典主義の様相が詳細に表現されているのが特徴的です。また、スコータイ様式のブッダの像を見ることもできます。そして像の下には、チュラーロンコーンと呼ばれるラーマ5世の遺灰が置かれています。1899年から寺院の建設を始めましたが、そのデザインは半分は弟のナリス王子のアイデアを採用しました。
ウボーソットの周りのギャラリーから歩いて行くと、数多くの様々な格好(ムドラ)をしたブッダの像を見ることができます。これらは、ダムロンラーチャーヌパープ王子がラーマ5世のために集めたコレクションの一部です。
バンコクで古代から残る仏教寺院ワット・スタットテープワララーム

バンコクは、何世紀もの間残る寺院であふれており、ワット・スタットテープワララームも例外ではありません。ラーマ1世の統治時代(1782年〜1809年)に、13世紀スコータイ朝時代から残る銅のブッダ像を保管するために建設が始まりました。しかし完成に至ったのはラーマ3世の統治時代(1824年〜1851年)のことでした。
まず、入口では21m(69フィート)を超える赤いジャイアントスイングが観光に来た人を出迎えます。寺院の中では、色とりどりの壁画、非常に高い天井やチーク材から手作りされたドアが、深呼吸できる雰囲気をつくり出してくれます。中を楽しんだ後は、ぜひ礼拝堂の周りの、回廊のある中庭へ行ってみてください。156のブッダ像を見ることができますよ。