チリ、バルパライソでの楽しみ方—パシフィックジュエル

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素敵なストリートアートのある坂の急な丘を越えると、博物館やレストランなど、バルパライソでの楽しめる場所がたくさんあります。1542年に港としてつくられたバルパライソの街は、今では世界中から観光者が集まる魅力溢れた場所となっています。

チリの首都サンティアゴから車で約1.5時間離れた場所に、たくさんの楽しみ方ができるバルパライソの街があります。また、ここはユネスコ世界遺産にも登録されている、芸術、歴史や文化に溢れた場所で、カラフルな建物や料理も多数あります。チリの中でも最高のチリ料理を味わうこともできますよ。

それではチリ(Chile) バルパライソでできる楽しいことをみていきましょう。

ケーブルカー乗る

El Peral Funicular
ペラルケーブルカー | Photo by Carlos Teixidor Cadenas, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

バルパライソの街は坂の急な丘の上にあるので、上まで登ることで街全体の散策を楽しむことができます。登る手段として、歴史のあるケーブルカーがあります。エレベーターとしても知られるこのケーブルカーは、バルパライソの丘を人を乗せて日々往復を繰り返しています。

昔は12のケーブルカーが動いていましたが、近年は10にも満たないほどのケーブルカーのみが動いています。ですが、幸い、この歴史のある公共交通機関を保持すべく、ワールドモニュメント基金などのグループが活動をしています。

Baburizza Palace
バブリッツァ広場 | Photo by Marcelo Ois Lagarde, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

ペラルケーブルカーに乗っていると、パセオ・ユーゴスラボにたどり着きます。ここはバルパライソで最も古いストリートの1つで、その歴史の始まりは1800年代まで遡ります。さらにこのストリートにはバブリッツァ広場もあり、その中には個人宅が使用されている美術館もあります。カフェやレストランもあるので、いつでも軽食を楽しむことができますよ。

バルパライソの博物館を訪れる

街の文化に浸るのもバルパライソで人気のあることで、中でも特にラ・セバスティアーナ・ミュージアムハウス(La Sebastiana Museum House)に訪れる人は多数います。1961年に建てられ、チリの詩人パブロ・ネルーダの自宅としても有名です。彼の自宅であるこの建物は、彼の書いた詩「ラ・セバスティアーナ」の完成を祝福するために3年かけて改装されました。 

このハウスミュージアムは、1991年に全ての改装を経てオープン記念祭典が行われました。現在は、かつて彼が望遠鏡を使って港を眺めていたとされているネルーダタワーも見ることができます。また、博物館には古い地図、絵画や木製の作品などが保管されています。

Museo de Historia Natural de Valparaíso
バルパライソ自然史博物館, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

バルパライソ自然史博物館もまた、魅力的で人気のある場所です。60,000もの作品が展示されているので、何時間もの間楽しむことができます。中には、チリ北部のチンチョロ人のミイラなど目立つものも置かれています。

無期限で行われている生物多様性の展示は2階に渡っています。ここでは、動物相や植物相、鳥の種類、森林に住む動物などさまざまなことを学ぶことができます。

この博物館を訪れた際には、ぜひその建物にも注目してみてください。1979年に国定公園に指定され、1880年代頃から、ビクトリア朝やフランスの新古典主義に影響を及ぼしました。

ソトマヨール広場で楽しむ

Monument to the Heroes of Iquique at Plaza Sotomayor
ソトマヨール広場に置かれたイキケ像| Photo by Diego Delso, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

街の歴史深い地区の中心部にあるソトマヨール広場では、たくさんの楽しみ方ができます。19世紀にラファエル・ソトマヨール公使の名前から名付けられたこの場所には、街で最も大きな市民会館があります。

ここは、プンタグルエサとイキケの戦いで戦ったチリの船員を称えた記念碑が大部分を占めています。プラット・ワーフもまた、ソトマヨール広場にある、さわやかな潮風を浴びられる場所です。また、ここにはサンティアギロと呼ばれる、スペインの帆船のレプリカも置かれています。

Antigua Intendencia de Valparaíso at Plaza Sotomayor
ソトマヨール広場のバルパライソ・アンティグア・インテンデンシア| Photo by Gabriel Buguñá Rosenberg, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

ソトマヨール広場には、風格のある建物がいくつも建ち並んでいます。その豪華な建物の1つが、かつてバルパライソ・インテンデンシアがあった場所です。現在はチリ海軍の本部として使用されています。国立文化芸術評議会館と歴史ある海運会社CSAVの建物もまた、この広場にあります。

不思議なストリートアート

Cerro Alegre in Valparaiso, Chile
セロアレグレ | Photo by mauro mora on Unsplash

鮮やかな色の家や色とりどりの虹のストリートアートがあることで、バルパライソの街は多くの色で溢れています。街中のストリートを歩くと美しい絵が見られ、時には考えさせられるようなものにも出会えます。

中でも必ず見てほしいのが、パセオ・ゲルヴァソーニです。散策すると、抽象的な絵、有名なチリ人の肖像画や日々の生活を描いたものなど、絵の多様性に感銘を受けることかと思います。セロコンセプションの一部である、パセオ・ゲルヴァソーニ周辺には、おしゃれなバー、レストランやカフェもありますよ。

Murals on Doors in Valparaiso, Chile
チリバルパライソのドアに描かれた絵| Photo by Luis Alfonse Orellana on Unsplash

パサージェ・ガルヴェスもまた、美しいストリートアートの1つです。セロアレグレの中にある狭い小道に多くの素晴らしい絵が描かれているのです。ダニエル・マルセリやスペインのクエリマングイを含む、地元の人や外国人のストリートアーティストなどさまざまな人が絵を描いています。色鮮やかなドアや階段の絵は、訪れることで心に残る思い出となります。

さらに芸術作品のギャラリー、店やカフェなどもストリートに多数建ち並んでいますよ。

カレタ・ポルタレスを楽しむ

Beach At Caleta Portales in Valparaiso, Chile
カレタ・ポルタレスのビーチ| Photo by alobos life on Flickr (CC BY-NC-ND 2.0)

ビーチに行きたいという場合は、ぜひプラヤ・カレタ・ポルタレスへ行ってください。バルパライソで楽しめる場所として観光者に人気があります。水に入ったり、遊歩道を歩いてアザラシを探したりして楽しむことができます。

Fresh Seafood For Sale At Caleta Portales in Valparaiso, Chile
カレタ・ポルタレスで売られている新鮮なシーフード| Photo by Juan Sepulveda on Flickr (CC BY-NC-ND 2.0)

また、天気にもよりますが、現地の漁師が岸のカラフルなボートの上で採れたての新鮮な魚を売っている姿も見られます。さらに聖ペトロの日(6月29日)には、人々が生活していられることと海の恵みに感謝している姿も見られますよ。

もしその日に採れたばかりの新鮮なものを食べてみたいという場合は、この地域には多数のレストランがあるのでその中の1つに足を運んでみてください。美しい海を眺めながら、エンパナーダ(ミートパイ)という料理を楽しみましょう。

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