リスボンはポルトガルの首都で、ヨーロッパの中で魅力的で活気のある街として知られています。ポルトとアルガルヴェ沿いにあるリスボンは、近年ポルトガルの中で最も人気のある街です。リスボンには豊かな文化や芸術があり、美食の街としても知られているので、人気があるのも理解ができます。
ポルトガルの首都は、ヨーロッパの中で最も古くからある首都の1つで、フェニキア人によってつくられました。400年以上の間リスボンはアラブの都市であったため、アルファマ地区やモウラリア地区近辺では、当時の文化が垣間見えます。
1755年、リスボンでは、発展途上の中大きな地震により深刻な被害を受け、人口の約3分の1が亡くなりました。
何もなく、多くの人がヨーロッパの中でポルトガル旅行を選び、さらにその中でリスボンを選んでいる訳ではありません。こらから、リスボン3日間の滞在でできることをご紹介します。

リスボンでできること – 1日目
アルファマ地区の紹介から始めましょう。ここは、リスボンで最もカラフルで絵のように美しい景色が楽しめる地域です。アラブ城、石畳の路地、絶景が見られる場所、色とりどりの家や赤いタイルの屋根など、歩くだけでワクワクするような地区なので、少し道は急な坂になっていますが、歩く価値があるので徒歩で周ってみることをおすすめします。
少し歩くと、街で一番古い建物、リスボン大聖堂があります。12世紀半ば頃に建設が始まり、地震が多い中でなんとか成功に終わりました。

サン・ジョルジェ城もまた、数えきれないほどの改修工事がなされてきた建造物の1つですが、最初につくられたのは11世紀半ば、リスボンがまだアラブ諸国の1つであった頃でした。その時からこの要塞は、王族、戦い、地震や戴冠式など様々なものを見てきました。現在は訪れると、要塞、壁、塔や庭園を楽しむことができます。この城は、リスボンの中で訪れる人が最も多い場所なので、朝早く足を運ぶことをおすすめします。
城を訪れ周辺も楽しんだ後は、テージョ川を背景としたアルファマ地区の赤い屋根の全景が見られるラルゴ・ポルタス・ド・ソルへ行ってみてください。
また、少し下ったところには、リスボンのもう1つの展望エリア、サンタ・ルシアもあります。

近くにあるポルタス・ド・ソルなどのような展望台からほどはっきりした景色は見られませんが、サンタ・ルシアは小さな路地などリスボンの可愛らしい景色を見ることができます。
それでは、ポルトガルのファドの発祥地として知られ、正真正銘最も古くからある街、モウラリア地区へと足を進めましょう。モウラリア地区では、たくさんの現代アートが見られ、目で見て写真を撮って楽しめる壁画もあります。リスボンの中で最も多文化であるモウラリア地区には、多くの人が様々な場所から集まっています。
そしてここからは、街のを一番高いところから一望できる、セニョーラ・ド・モンテに行くことができます。道中では、丘と丘の間にある美しい街の景色が見られます。頂上の展望台からは、その日観光に訪れたであろう、城、コマーススクエア、サンタ・ジュスタのリフトやカルモ・コンヴェントなど数多くの場所を見て楽しむことができますよ。
そしてMiradouroやIglesia de Graçaも訪れる価値ある展望スポットです。ここからの景色は見晴らしが良く素晴らしいものです。4月25日橋、城、テージョ川など、街の主要な場所がよく見渡せます。夕日を見るのにも最適な場所ですよ!
そして、その展望スポットの横にあるバロック調のGraça教会は、伝統的な建造物であることと、ポルトガルならではのペイントタイルが使用されていることから、街の中で愛されている場所の1つとなっています。
1147年に街の聖人のために設立された、サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ修道院もまた、建築と芸術が混在している場所です。教会や修道院には博物館が併設されており、数えきれないほどの絵画、彫刻、金細工や装飾品などが保管されています。
リスボンで最も人気の場所、コマーススクエアと勝利のアーチへもぜひ足を運びましょう。テージョ川の河口岸にあり、もともとは街に船が着いた時の下船場として使用されていました。勝利のアーチがメインのこのスクエアは、1755年、地震の後、様々な軍事的偉業を讃える(このようなアーチがつくられる一般的理由)べく建設されました。そしてこのスクエアはまた、ポルトガルの近代史において最も重要な出来事の1つ、カーネーション革命が始まった場所でもあるのです。

そしてそこからは、リスボンで最も写真映えするであろう有名なストリート、地面が全てピンク色に塗られているRua Nova do Carvalhoへ行くことができますよ!
1日目の終わりには、少し西のほうのキアードとバイロ・アルトへ向かいましょう。バーや人がたくさんいるストリートがあり、非常に良い雰囲気の中で1日の終わりが迎えられますよ。
リスボンでできること – 2日目
滞在2日目は、リスボンへ行くなら絶対に外してはならない場所、カルモ修道院からスタートしましょう。この修道院は、14世紀終わり頃に建てられましたが、1775年の地震(人口の3分の1が亡くなってしまったもの)でいくつかの部分は壊れてしまいました。そのため、現在は柱やアーチなど残った部分を見ることができます。
そしてさらに進むと、ギュスターヴ・エッフェルの弟子が1902年につくった、ネオゴシック調で錬鉄でできたサンタ・ジュスタがあり、ここはリスボンのバイシャ地区の象徴でもあります。この建物は、アルト周辺に人を増やすためにつくられたものでもあり、現在ではリスボンで最も観光者が訪れる場所となっています。
そしてその後は、サン・ロケ教会へ向かいましょう。外観は特に何も感じないかもしれませんが、内装は言葉を失ってしまうほど素敵なものですよ。
少し下ると近くには、1755年の地震からも1959年の火事からも生き延びた、リスボンで最も興味深い場所サン・ドミンゴ教会があります。この教会は1241年に建設され、いまだ形が残っているのは奇跡だと言われています。中に足を踏み入れると、内装の素晴らしさに感銘を受けます。全て赤く塗られた壁は、これまで生き延びてきた証です。
次にロシオ広場へ行きましょう。正式名称は、ドム・ペドロ4世広場で、街の中枢部とされている場所です。

広場からは、リスボンを象徴するものの1つベレンの塔へ行くことができます。テージョ川の上にそびえ立つ古代からあるこの要塞は、ユネスコ世界遺産に登録されています。ベレンの塔は、リスボンの街の出入り口として、また、テージョ川から侵略してくる敵に備えて、16世紀初めに建てられました。この小さな壁は、ジェロニモス修道院を守るためにも使われ、街が生き延びる戦略の1つともなりました。

ポルトガル・リスボンで素敵な建造物を見た後は、東に進み、大きな発見のモニュメントを見に行きましょう。52mもの高さを誇るこの大きな石の彫刻は、風に乗って進むカラベル船を表現しています。それに乗った探検家として知られているのが、バスコ・ダ・ガマ、エンリケ航海王子やフェルディナンド・マゼランなどです。

さらに進むと、ジェロニモス修道院があります。世界遺産でもあるこの素晴らしい修道院は、バスコ・ダ・ガマがインドを発見したことを記念して、1501年に建てられました。この修道院の中には、バスコ・ダ・ガマのお墓が置かれるサンタマリア・デ・ベレン教会があり、ポルトガルの著名作家フェルナンド・ペソアが埋葬された美しい中庭、会館や食堂もあります。

そして1日の最後には、かつては工業スペースでしたが、今はフードコートとして使用されている、リスボンでも人気の場所LXファクトリーを訪れましょう。食事をするためだけでなく、歩くだけでも楽しめます。Ler Devagar書店にもぜひ足を運んでくださいね。一度足を踏み入れると、3階建ての建物全てが本にあふれ、自分にぴったりの一冊が見つかることと思います。必ずしも本を買わなくても楽しめる場所ですよ。
3日目
リスボン滞在3日目は、これまでよりも自由に感じられるかもしれません。街で主要の博物館やギャラリーを訪れたり、シントラやカスカイスといった近くの街を周ってみたりすることをおすすめします。
魅力的でおすすめの場所:
- 国立タイルミュージアムを訪れる
- パンテオンを訪れる
- 古代美術国立博物館を訪れる
- リスボンに来たら絶対忘れてほしくない!トラム28番に乗る
- キアードで行われるファドのショーをみて、パステル・デ・ナタ(エッグタルト)のお店も調べてぜひ試してみてくださいね。